東京都北区主催の合同災害医療訓練に参加しました

東京北区西ヶ原にある歯科医院「おおさわ歯科クリニック」院長の大澤です。

先日、東京都北区主催の合同災害医療訓練(花と森の東京病院)に参加してまいりました。 大規模災害を想定した実践的な訓練です。普段は歯周病やむし歯などお口の中の治療を行っていますが、今回は地域の医療機関として災害時の対応力を高める貴重な機会となりました。

今回の訓練では、特に「トリアージ」の実習に重点を置いて取り組みました。トリアージとは、多数の傷病者が発生した際に、限られた医療資源の中で、救命の可能性や重症度に基づき、治療の優先順位を決定することです。

私たち歯科医師は、特に災害の初期段階で行われる「一次トリアージ(START法)」を担当しました。 トリアージタッグとフローチャートを使い、傷病者の「歩行可能か」「呼吸の状態」「循環(脈拍)」「意識」などを判断し、治療の緊急度を赤、黄、緑、黒の4色で分類していきます。一刻を争う現場で、正確かつ迅速な判断が求められる、非常に重要な役割です。

訓練には、私たち歯科医師チームだけでなく、医師、看護師、薬剤師、柔道整復師の様々な専門職も参加し、連携を確認しました。

実際の災害時において、歯科医師は、初期のトリアージから、避難所での口腔ケア、さらには応急的な歯科治療や身元確認(検視)に至るまで、幅広い役割を担います。

今回の経験を通じて、当院は日頃からの備えと、地域全体での医療連携の重要性を改めて痛感いたしました。

平時はもちろん、「いざ」という時にも地域の皆様の健康を守れるよう、今後も災害医療に関する知識と技能の向上に努めてまいります。

皆様も、ご家庭での防災対策、特に「お口のケア用品」の備蓄など、今一度確認してみてくださいね。避難所では口臭は人々のコミュニケーションを阻害するといいます。

引き続き、地域の皆様の健康をサポートできるようスタッフ一同努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。